花粉症について

こんばんは、院長の村上です。

大府市でもまだまだ新型コロナ感染症の流行が続いていますが、今月になって花粉症の相談も増えてきました。

今年は昨年より花粉の飛散量が多いという予想なので、はじめて花粉症の症状が出現する方もみえると思います。
おかしいなと思ったら、我慢せずに早めにご相談ください。

当院ではお子さんの年齢や症状に合わせて、薬の種類を決めています。
また大人の方の治療も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

以下花粉症について簡単にまとめましたので、よろしければ参考にしてみてください。

・花粉症とは?

花粉に対するアレルギーが原因で起こるアレルギー疾患です。
昔はこどもの花粉症は珍しかったのですが、最近では1歳代でも発症するケースもあるようです。

スギ・ヒノキがもっとも多いですが、カモガヤ・オオアワガエリなどのイネ科植物、ブタクサなどの雑草系が原因となることもあります。
それぞれの植物で花粉を飛ばす時期がだいたい決まっているので、症状が出現したタイミングである程度原因となる植物のアタリをつけることができます。

逆に季節性がなく1年中症状がある場合は、ハウスダストやダニが原因のアレルギー性鼻炎が疑わしいです。
・症状は?

花粉症の症状といえば、大人ではくしゃみ、鼻水、目のかゆみですが、子供では鼻詰まりが目立つことも多いです。
ほかにも喉の違和感やイガイガ感がでることもあります。

新型コロナ(とくにオミクロン株)の症状と似ている部分もあり、診断に迷うこともありますが、
一般的に花粉症では発熱や咳の症状がでることはほとんどありません。
それらの症状がある場合や周りにコロナの患者さんがいたりする場合は、新型コロナの可能性も否定できません。
・治療は?

大人の花粉症同様に症状に応じてアレルギーを抑える飲み薬や、目薬、点鼻薬などを処方いたします。

○飲み薬
・抗ヒスタミン薬:一番良く使う薬です。主にくしゃみ、鼻水、目のかゆみなどに効きます。
薬の種類が多く「効果は強いが眠気が強い薬」「効果はほどほどで眠気が出にくい薬」「飲む回数が少なくてすむ薬」など、患者さんのニーズによって選ぶことができます。鼻詰まりにはあまり効きません。

・ロイコトリエン拮抗薬:鼻詰まりによく効きます。子どもでは鼻詰まりが目立つことも多いので、抗ヒスタミン薬と一緒に使うことが多いです。

・漢方薬:抗ヒスタミン薬で眠気が出やすい方には、小青竜湯という漢方を良く処方しています。

○点眼薬
目のかゆみに対して使います。かなり即効性があります。最近は1日2回の使用で効果があるものを良くお出ししています。
子どもに使うときはコツがいりますので、こちらのブログも参考にしてみてください

○点鼻薬
鼻の中に直接薬を噴霧するタイプで、くしゃみや鼻水・鼻づまりに効果があります。
2歳から使用でき、良く効くと評判も良いです。使い方についてはこちらのブログも参考にしてみてください。

○舌下免疫療法
アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少しずつ体に取り入れることにより、徐々に体をアレルゲンに慣らしていく治療です。
他の治療はいずれもアレルギーが原因で起こる「症状」を抑える薬ですが、舌下免疫療法はほぼ唯一の「根治的」治療です。

ひどい花粉症でお悩みの方にはおすすめです。くわしくはこちらのブログを参考にしてみてください。

ご不明な点があればお気軽にご相談ください。

ペンギン先生
ペンギン先生
花粉症が増えてきたよ!

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