そけいヘルニアについて

こんばんは、院長の村上です。

皆さん「そけいヘルニア」という病気をご存知でしょうか?
腸の一部が足の付根から飛び出してしまう病気です。大人で多いですが、子どもにも良くみられる病気です。今回はこの「そけいヘルニア」について簡単にご紹介します。

・そけいヘルニアとは?

そけいヘルニアとはお腹の中の腸や卵巣・卵管などがそけい部(足の付け根)に飛び出してしまう病気です。
常に飛び出しているわけではなく、泣いたり、怒ったり、うんちをしたり等お腹に力を入れた時に足の付け根(男の子の場合は陰嚢のこともあり)がふくらみます。
・嵌頓(かんとん)には気を付けましょう!

そけいヘルニアは基本的には痛くなく、手で押し込んでやるともとに戻ります。
しかし嵌頓といって、飛び出た腸がおなかに戻らなくなってしまうことがあります。
その場合腸が締め付けられて、血液の流れが悪くなり、放置すると腸が壊死してしまうことがあります。

そけい部のふくらみがもどらず、赤く腫れて、痛くてぎゃん泣きするような時は、夜中でもすぐに受診してください。
・手術の適応について

治療のために手術が行われますが、1歳までに半数程度が自然に良くなるといわれているので、赤ちゃんの時は様子をみることもあります。

気になる場合は小児外科の先生をご紹介しますので、お気軽にご相談ください。
ペンギン先生
ペンギン先生
お腹に力をいれると、足の付け根から腸が飛び出してくる病気だよ。
大きくなっても良くならないときは手術が必要だよ。
飛び出た腸が戻らなくないときは緊急手術が必要だよ!

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