胃腸炎の際の家庭での対応について

こんばんは、院長の村上です。
前回の「胃腸炎について」の記事でご紹介したように、胃腸炎の際は何よりも脱水にならないようにすることが大切です。
今回は胃腸炎の際の家庭での水分や食事についてご紹介したいと思います。


・水分の与え方

吐き気が落ち着き、 顔色・表情が落ち着いたら開始します。
最初はスプーン1杯から始め、これを1-5分おきに少しずつ飲ませます。
経口補液(ORS、OS1)などを5分ごとにスプーンで一口ずつ増やしていく方法が推奨されています(自宅で作る場合は、砂糖40g+食塩3gを湯冷まし1リットルに加える)。

胃腸炎の子どもに水分を与える時のポイントは、糖分と塩分の両方がしっかり入っている飲み物をあげるということです。
一般的なスポーツドリンクやジュースでは塩分が足りないため、そればかり飲んでいると体の中の塩が不足してしまいます。

母乳やミルクを飲んでいるお子さんであれば特に薄めずに与えてもらって大丈夫です。


・食事のはじめかた

とれそうであれば、便の性状にあわせて、ぼうろや赤ちゃんせんべい、リンゴのすりおろし、重湯、お粥、軟らかいご飯、柔らかいうどん、バナナや野菜の裏ごしなど、柔らかく消化の良いものを少しずつあげ、便の様子を見て徐々に堅くしていきましょう。

ちょっと汚い話ですが下痢で出たものと同じくらいの硬さのものをあげると良いと言われています。
油ものや、味の濃いものは出来るだけ避けてください。

ご不明な点があればお気軽にご相談ください。

ペンギン先生
ペンギン先生
胃腸炎の時は糖分と塩分の両方を摂るのが大事だよ。
母乳やミルクはそのまま飲ませて大丈夫だよ
食事は柔らかいものから始めよう!

一覧に戻る