胆道閉鎖症について

こんばんは、院長の村上です。
みなさんは「胆道閉鎖症」という病気を知っていますか?

生まれつき「胆道」という管がつまってしまっていることが原因でさまざまな異常が出てしまう病気です。

今回はこの胆道閉鎖症について簡単に紹介いたします。

・胆道閉鎖症とは?

通常、人間が食べた食べ物が胃を通過して十二指腸に入ってくると、肝臓で作られた胆汁という消化液が胆管という管を通って十二指腸に分泌されます。

この胆管のどこかが生まれつき詰まってしまっている病気が胆道閉鎖症です。
・症状は?

生後数か月以内の赤ちゃんの皮膚や白目が黄色っぽくなり(黄疸)、白っぽい便(灰白色便)が出たりといった症状がみられます。
お腹の右上に固く腫れた肝臓を触れることもあります。

また胆汁が十二指腸にうまく流れていかないと脂肪の吸収が阻害され、脂肪と一緒に吸収されるビタミンKが不足するため、出血しやすくなります。
・治療は?

基本的には小児外科の先生に手術をしてもらう必要があります。
詰まっている場所によって、詰まった胆管の一部を切除するだけですむこともあれば、肝移植が必要になることもあります。
・おうちで気を付ける点

この病気は早くみつけて、早く治療をすることが非常に大事な病気です。
生まれて数か月の間は赤ちゃんの皮膚や目の色、うんちの色は日々気にして見てあげましょう。
うんちの色に関しては、母子手帳にカラーでうんちの色の表がのっていますので一度ご確認ください。

ご不明な点があればお気軽にご相談ください。

ペンギン先生
ペンギン先生
生まれつき「胆管」という管が詰まっている病気だよ
早く発見して、早く手術するのがすごく大事だよ。
赤ちゃんが真っ白いうんちを繰り返すときは、すぐに来てね!

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