こんばんは、院長の村上です。
当院ではこれまで長引く咳や喘鳴などの症状のお子さんに多くご来院いただき、気管支喘息をはじめとする呼吸器疾患の診療をに力をいれてきました。
今月より気管支喘息の診断や治療効果の評価に有用な「呼気NO検査」を導入しましたので紹介します。
◯呼気NO検査とは? 喘息のお子さんでは空気の通り道である気道に慢性的にアレルギー性の炎症が起こっていて、普通のお子さんよりも空気の通り道が細く、刺激に敏感になっています。 ホコリ・ダニ・カビ・花粉・ペットの毛などの吸入アレルゲンや、ウイルス感染・気温の変化などのストレスにさらされた際に、急激なアレルギー反応を起こし気道がキュッと狭くなってしまうと発作が起こります。 (喘息についてはこちらも参考にしてください) 最近では自覚症状だけでなく、気道のアレルギー性炎症の程度を評価することが重要と言われており、この「気道のアレルギー性炎症」を調べるための検査が「呼気NO検査」です。 喘息と診断されているお子さんでは、治療効果の指標として呼気NO検査を行うことで、より適切に症状のコントロールを行うことができます。 また明らな喘息発作はないけれども慢性的に咳が続いているお子さんでも、呼気NO検査で気道のアレルギー性炎症を認めた場合、喘息に準じた治療を行うことで症状を改善できる可能性があります。
◯検査方法は?
モニターを見ながら10秒程度一定のスピードで息を吹き込むだけです。
特に痛かったり、苦しかったりなどはありません。
ただし小さい子では一定のスピードで吹き込むのがなかなか難しいので、小学生のお子さんを対象としています。
ご不明な点があれがお気軽にご相談ください

ペンギン先生
空気の通り道のアレルギー性炎症をみるための検査だよ。
喘息の子、喘息と診断されてはいないけれど咳が続いている子にはおすすめです!
喘息の子、喘息と診断されてはいないけれど咳が続いている子にはおすすめです!