りんご病(伝染性紅斑)について

こんばんは、院長の村上です。

皆さんは「りんご病」にかかったことはありますか?
私は小学校の時にりんご病にかかり、頬か赤くなってからかわれた記憶があります。
というわけで今回は、りんご病について簡単にご紹介させていただきます。

・りんご病(伝染性紅斑)とは?

ヒトパルボウイルスというウイルスが原因となるウイルス感染症の一種です。
基本的には一度感染したら二度とかからない病気ですが、かかったことがなければ大人でもかかることがあります。

感染力はそれほど強いわけではないため、ウイルスに感染しても何の症状もでないこともあります(不顕性感染)。
・症状は?

伝染性紅斑の患者さんと接触して10日ほどで、両頬に赤いぶつぶつ、腕や足などに淡いぶつぶつが出現します。
両頬が赤くなってりんごのように見えるため、りんご病と呼ばれます。
ぶつぶつが出現するまえに、頭痛、微熱、関節痛などが出現することがありますが、ほとんど場合、ぶつぶつが出てはじめて感染に気が付きます。

大人がかかると関節痛などの症状がひどく出ることがあります。
・どうやって感染するの?

飛沫感染(くしゃみや咳)、接触感染(病気の子を触る)で感染します。
・診断は?

インフルエンザ等で使われるような迅速診断キットはありません。
血液検査をすることで診断できますが、ぶつぶつが出た時点でほぼ治りかけなので、実際にはあまり検査しません。
・治療は?

基本的に様子見で大丈夫です。
・妊娠中のお母さんは注意を!

妊娠中のお母さんがこの病気にかかると、赤ちゃんが流産したり、死産になったりすることがあります。
もし不安であれば、お母さんの抵抗力を調べることができます。
・登園・登校の基準は?

発疹が出ている時点では、感染力はかなり低くなっているといわれています。
元気があり、ご飯も普通に食べれているようであれば、登園・登校可能です。

ご不明な点があればお気軽にご相談ください。

ペンギン先生
ペンギン先生
両頬、手足になどにぶつぶつが出るよ!
発疹が出たときには、ほぼ治りかけだよ!

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