溶連菌感染症について

こんばんは、院長の村上です。

皆さん「溶連菌感染症」という病気をご存知でしょうか?

高熱が出て、のどが真っ赤になって痛くなる病気です。
今回はこの溶連菌感染症について簡単にご紹介させていただきます。

・溶連菌感染症とは?

溶連菌(A群溶血性連鎖球菌)という細菌の感染によっておこる細菌感染症です。
幼稚園くらい~小学生低学年くらいの子によく発症します。
・症状は?

発熱・のどの痛みが出現し、のどが真っ赤っかに腫れます。
扁桃腺が赤く腫れて、白い膿のようなもの(白苔)が付くのが特徴的です。
全身の皮膚に赤いぽつぽつができたり、舌の先が赤くなってブツブツしてきたり(イチゴ舌)する子もいます。
・どうやって感染するの?

飛沫感染(くしゃみや咳)、接触感染(病気の子を触る)で感染します。
予防にはマスク・手洗い・うがいが有効です。感染力はかなり強く、大人でもかかることがあります。
・診断は?

迅速検査キットがあるため、30分程度で診断可能です。
・治療は?

抗生剤の内服を行います。抗生剤の種類によりますが、7-10日間内服してもらって治療終了です。
抗生剤はかならず飲み切りましょう。
・注意点① 急性糸球体腎炎

溶連菌感染症が治って2週間くらいたってから「急性糸球体腎炎」という腎臓の病気を合併することがあります。
確認のために治療終了後2週間くらいしたところで、おしっこの検査を行っています。

おしっこの量が急に減ったり、体がむくんだりするようであれば、早めに受診して下さい。
・注意点② リウマチ熱

溶連菌感染症が治って2週間くらいたってから「リウマチ熱」という合併症を起こすことがあります。
発熱・関節痛・胸痛・動悸などが特徴的な症状です。

抗生剤治療が不十分の場合に起こるので、かならず抗生剤は飲みきってください!
・登園・登校の基準は?

抗生剤を飲み始めて24-48時間経過し、熱がなく元気にしていれば登園・登校可能です。

ご不明な点があればお気軽にご相談ください。

ペンギン先生
ペンギン先生
熱が出て、のどが真っ赤に腫れるよ
抗生剤はきちんと飲みきろう!

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