B型肝炎ワクチンについて

こんばんは、院長の村上です。

今回は生後2ヶ月から接種が始まる「B型肝炎ワクチン」について、予防できる感染症やワクチンの効果、接種時期などについてご紹介します。

・B型肝炎とは?

B型肝炎ウイルスというウイルスが原因となるウイルス感染症です。
肝臓にウイルスが感染することにより、肝臓の働きが障害される病気です。

B型肝炎ウイルス性肝炎は、肝炎の症状が落ち着いた後、体からウイルスが排除されるパターン(一過性感染)とウイルスが体に残り続けるパターン(持続感染)に分けられます。

このうち持続感染パターンになると将来的に慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんなどの病気の原因となります。
・ワクチンの効果

B型肝炎ワクチンの接種により、ほぼ100%感染を予防できます。
非常に有効なワクチンです。
・ワクチンのタイプ

B型肝炎ワクチンは「不活化ワクチン」という安全性は非常に高いですが、免疫力がやや付きにくいタイプのワクチンです。
そのため複数回の接種が有効です。
・接種時期

B型肝炎ワクチンの定期接種の対象年齢は、生後2か月から12か月になります。
この時期を過ぎると任意接種で接種は可能です。

またお母さんがB型肝炎ウイルスに感染している場合は出生直後からワクチン接種を行います。
●標準スケジュール(初回接種が生後2-6か月) 
1回目 生後2か月
2回目 初回から4週あけて
3回目 初回から20-24週(5-6か月)あけて

●お母さんがB型肝炎に感染している場合 
1回目 出生直後(同時にB型肝炎ウイルスに対する免疫グロブリンの投与も行います。)
2回目 初回から4週あけて
3回目 初回から6か月後

ご不明な点があればお気軽にご相談ください。

ペンギン先生
ペンギン先生
B型肝炎ワクチンは、その名前のとおりB型肝炎を予防するワクチンだよ。
忘れずに接種しよう!

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