こんばんは、院長の村上です。
皆さんは「突発性発疹」という病気をご存知でしょうか?
数日間の発熱の後、熱が下がったタイミングで全身にぶつぶつができる病気です。
ほぼ100%の子が赤ちゃんのときにかかります。
かかったことは覚えていないと思いますが、きっと皆さんも赤ちゃんの頃にかかっているはずです。
今回はそんな突発性発疹についてご紹介します。
・突発性発疹とは?
ヒトヘルペスウイルスの感染によっておこるウイルス感染症の一種です。
6か月~1歳くらいの赤ちゃんに多く、赤ちゃんの初めての熱の原因となることも多いです。
2歳までにほぼ100%の子が感染するといわれています。
基本的には一度かかったら免疫ができて、二度とかからない病気です。
しかし原因となるウイルスの型が2つあるため、たまに2回かかる子がいます。
・症状は?
高熱が数日間続いたあと、熱が下がったタイミングでお腹や背中を中心に細かい湿疹が出現し広がっていきます。
高熱のわりに機嫌は比較的良く、むしろ熱が下がってぶつぶつがでると機嫌が悪くなると言われています。
また発熱時に熱性けいれんを起こすことがあるので、特にお父さん・お母さんが子どもの頃に熱性けいれんにかかったことがある場合は注意が必要です。
ちなみに湿疹が出るまでは、症状が発熱しかないことが多いため、熱が下がって発疹が出ないと確定診断はできません。
・治療は?
ウイルスの感染症なので特効薬はありません。
自分の体の免疫力で治すしかありません。
・登園・登校の基準は?
熱が下がって元気にしていれば、登園・登校してもらって良いと思います。しかし基本的には赤ちゃんのときにかかる病気なので、あまり問題になることはありません。
ご不明な点があればお気軽にご相談ください。
ペンギン先生
数日間の発熱のあと、熱が下がったタイミングで全身にぶつぶつが出るよ。