肘内障について

こんばんは、院長の村上です。

お子さんの手を強くひっぱった後、突然お子さんが手を痛がり動かさなくなった経験はありませんか?
このような時は、肘の関節のじん帯がずれた「肘内障」かもしれません。
今回はこの肘内障について簡単にご紹介させていただきます。

・肘内障とは?

子どもの手を強くひっぱったり、ジャングルジムにぶら下がって遊んでいた後などに、いわゆる肘が抜けた状態になることです。
正確にいうと、肘の関節のじん帯がずれた状態です。
腕のじん帯が未発達な幼児期によくみられます。
・症状は?

子どもの腕を強く引っ張った後や、体をつかった遊びをした後に突然大泣きして手を動かさなくなります。
動かさないほうの手を触ろうとすると痛がってさらに泣く、というようなエピソードがみられることが多いです。
・治療は?

比較的簡単に整復することができます。
時間がたつと整復が難しくなるので、このような症状があるときは早めに受診してください。
ただし肘内障とみせかけて骨折が隠れていることがあるので、疑わしい時は整形外科の先生にご紹介させていただきます。
・ご家庭での注意点

何度も繰り返すことが多いので、なるべくお子さんの手を強く引っ張らないようにしましょう。
やむをえず引っ張る時は肘より上(上腕)を持って引っ張ると安心です。

ご不明な点があればお気軽にご相談ください。
ペンギン先生
ペンギン先生
小さい子の手をひっぱった後になりやすい、いわゆる「肘がぬけてしまった状態」だよ。
うまく整復できると、すぐに痛みがなくなり元気になるよ。

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