ヒブワクチンについて

こんばんは、院長の村上です。

今回は2ヶ月から接種が始まる「ヒブワクチン」について、予防できる感染症やワクチンの効果、接種時期などについてご紹介します。

・ヒブ感染症とは

インフルエンザ菌B型(Haemophilus influenza type b:Hib)という細菌が原因となる細菌感染症です。
肺炎や気管支炎など様々な場所に感染を起こしますが、細菌性髄膜炎や急性喉頭蓋炎といった非常に重篤な感染症の原因にもなります。

ちなみにインフルエンザウイルスと名前が似ていますがまったく別物です。
・ワクチンの効果

ワクチン接種により重篤なヒブ感染症をほぼ100%予防できます。

2011年から国の公費助成が始まり、2013年から定期接種が始まりましたが、2014年以降重篤なヒブ感染症は1例も報告されていません。

私自身ヒブ、肺炎球菌ワクチンが定期接種になってから1例も細菌性髄膜炎を経験していません。
非常に効果が高いワクチンであると考えられます。
・ワクチンのタイプ

ヒブワクチンは「不活化ワクチン」という安全性は非常に高いですが、免疫力がやや付きにくいタイプのワクチンです。
そのため複数回の接種が必要です。
・接種時期

ヒブワクチンの定期接種の対象年齢は、生後2か月から5歳未満です。

生後6か月までに初回のワクチン接種を行った場合は4回
生後7-11か月に初回ワクチン接種を行った場合は3回
1歳以降に初回ワクチン接種を行った場合は1回のみ接種を行います。
●標準スケジュール(初回接種が生後2-6か月) 
1回目 生後2-6か月
2回目 初回から4-8週あけて
3回目 2回目から4-8週あけて
4回目(追加接種) 3回目から1年後

●初回接種が7-11か月の場合 
1回目 生後7-11か月
2回目 初回から4-8週あけて
3回目 2回目から1年後

●初回接種が1歳以降 
1回のみ接種

ご不明な点があればお気軽にご相談ください。

ペンギン先生
ペンギン先生
ヒブワクチンは、細菌性髄膜炎や急性喉頭蓋炎などの重症な病気を予防できる、とても大事なワクチンだよ。
忘れずに接種しよう!

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