赤ちゃんのうんちの色について

こんばんは、院長の村上です。

赤ちゃんのうんちはだいたい黄色から黄土色のような色をしています。
うんちの色は胆汁(肝臓で作られる消化酵素)に含まれる色素が母乳やミルクの残りかすと混ざり合うことでできます。
この胆汁に含まれる色素はもともと緑色をしていますが、ゆっくり腸の中をうんちが移動していく間に徐々に茶色っぽく変化し、見慣れたうんちの色になっていきます。

今回は正常な赤ちゃんのうんちの色と、注意が必要なうんちの色についてご紹介したいと思います。

・緑色のうんち

心配いりません。

たまたま腸の動きが活発で比較的早い時間でうんちが腸のなかを移動していった場合、茶色に変色する前の緑色っぽいうんちがでることがあります。
とくに異常ではないので、心配しなくて大丈夫です。
・赤いうんち

ごく少量であれば様子見でも大丈夫ですが、量が多い場合・何度も出る場合はご相談ください。

肛門に近い大腸に出血があるサインです。
一番頻度が高いのは痔ですが、腹痛をともなうような場合は腸重積、細菌性腸炎等の病気の可能性があります。
早めに受診してください。
・黒いうんち

すぐに受診ください

胃や十二指腸などから出血している可能性があります。
早めに受診してください。
・白いうんち

1か月未満の赤ちゃんの場合は至急受診してください。

1か月未満の赤ちゃんが何度も真っ白いうんちが出る場合は先天性胆道閉鎖症という病気の可能性があります。
大至急受診してください。

2-3歳で嘔吐・下痢をともなうような時はロタウイルス腸炎の可能性が高いです。

母子手帳に赤ちゃんのうんちの色の表がのっているので、迷う場合は参考にしてみてください。
ご不明な点があればお気軽にご相談ください。

ペンギン先生
ペンギン先生
黒いうんち、1ヶ月未満の赤ちゃんの白いうんちは要注意!

一覧に戻る