咽頭結膜熱(プール熱)について

こんばんは、院長の村上です。

皆さんは「咽頭結膜熱(プール熱)」という病気をご存知でしょうか?

夏場に流行るウイルス感染症の一種で、同じく夏に流行る「ヘルパンギーナ」「手足口病」とあわせて、「夏かぜ三兄弟」と個人的に呼んでいます。
というわけで、今回はこのプール熱についてご紹介したいと思います。

・咽頭結膜熱(プール熱)とは?

アデノウイルスの感染が原因で起こるウイルス感染症の一種です。以前は夏にプールに入ると感染すると言われていたためプール熱とも呼ばれています。
・症状は?

発熱、喉の痛み、目の充血、目やに等の症状がでます。
特に発熱は、高熱が4-6日程度と比較的長く続くため、心配されるお母さんが多いです。
また血液検査でCRPという炎症反応を表す値が高くなりやすいことも特徴です。
・どうやって感染するの?

飛沫感染(くしゃみや咳)、接触感染(病気の子を触る)で感染します。そのため予防にはマスクが有効です。感染力はかなり強く、大人でもかかることがあります。
プールで感染するわけではありません。
・流行しやすい季節は?

夏場によく流行します。
夏場の長引く熱で、のどが真っ赤のお子さんはこの病気の可能性があります。
・診断は?

迅速診断キットがあり、30分程度で90%以上の人が診断できます。
・治療は?

特効薬はなく、自分の免疫力で治すしかありません。
症状が長引いてあんまりしんどそうな時は、入院して点滴をしながら様子をみることもあります。
・予防法は?

残念ながらアデノウイルスに対するワクチンは普及していません。
一般的なマスク、うがい・手洗いなどで予防しましょう。
また感染力が強く家族内で感染が広がることが良くあります。
そのためタオルは別々にする、目やにはティッシュで拭くなど注意しましょう。
・登園、登校の基準は?

主な症状がなくなってから、3日後に登園・登校できます。
治癒証明書が必要になることが多いです。

ご不明な点があればお気軽にご相談ください。

ペンギン先生
ペンギン先生
冬場にで流行るウイルス性胃腸炎だよ。
非常に感染力が強いため、うんちの処理はしっかりやろう!
ワクチンで予防できるので、早めに接種してね。

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