臍ヘルニア(でべそ)について

こんばんは、院長の村上です。

先日1ヶ月健診をしているときに、臍ヘルニア(でべそ)について相談されたため、この機会にブログでもご紹介したいと思います。

・臍ヘルニアとは?
臍ヘルニアとはいわゆる「でべそ」のことです。

出生時にへその緒を切ると、赤ちゃんのお腹に、へその緒の端が残ります。
だいたい2週間くらいで端の部分は自然に取れ、腹筋の間にある、へその緒の通り道(臍輪)がふさがります。

しかし赤ちゃんは腹筋が未発達のため、臍輪が塞がりきらず腸の一部がぽこっと出てしまう子がいます。これが臍ヘルニアです。
・症状は?

泣いたり起こったりすると、腹筋のすき間から腸が飛び出し、へそがぽこっと出て「でべそ」の状態になります。
触ると柔らかく、指で押すとグジュグジュとした感じで元にもどります。

しかしまた泣いたりお腹に力がかかったりすると、同じようにへそが飛び出してきます。
・治療は?

成長して腹筋が発達してくると、自然に閉じることが多いです。
1歳までに80%、2歳までに90%くらいの人が目立たなくなると言われています。

放っておいても大丈夫ですが、ご家庭で綿球とテープをつかって圧迫してもらうと、きれいに治ることが多いです。
やり方を指導させていただきますので気になるようならご相談ください。

1歳半を過ぎてもヘルニアが残っている場合や、ヘルニアは治ったけれどへその皮膚がだらーんと伸びてしまっているような場合には、手術が必要となることがあります。

ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。

ペンギン先生
ペンギン先生
腹筋が未発達なため、へそから腸の一部が飛び出した状態だよ。
綿球とテープでお家で簡単に処置できるよ。
1歳半をすぎても治らないときは小児外科の先生に紹介するよ。

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