こんばんは、院長の村上です。
生まれたばかりの赤ちゃんの体には、ビリルビンという皮膚の黄色の元になる色素が大人よりもずっと多く含まれています。
そのため黄色っぽい皮膚の色をしており、これを「生理的黄疸」と呼びます。
このビリルビンの量は生まれてから1週間くらい徐々に増えていって、そのあと落ち着いていきます。
生まれてすぐ産婦人科に入院している時には、このビリルビンの値を定期的に調べていることが多く、一定以上にビリルビンの値が上がってしまうようであれば、黄疸の治療を行います(新生児黄疸について)。
赤ちゃんとお母さんが産婦人科を退院して家での生活に慣れてくるに従い、だんだん顔の黄色っぽさも気にならなくなってきます。
しかしもともとの皮膚の色などにより黄色っぽさが目立つ子も時々います。
哺乳がしっかりできており、機嫌もよく、うんちの色も問題なければ(黄色、茶色、緑色ならOK)様子をみて大丈夫です。
もし哺乳がしっかりできず、うんちの色が白っぽい場合(母子手帳に赤ちゃんのうんちの色の表がのっています。)は先天性胆道閉鎖症という病気の場合があります。
ご心配な時はお気軽にご相談ください。
また母乳にふくまれるホルモンがビリルビンの分解を抑制するため、母乳だけで育てている赤ちゃんは、ミルクで育てている赤ちゃんに比べて黄疸が長く続くことがあります(母乳性黄疸)。
しかし母乳性黄疸によるビリルビンの上昇は軽度ですむことが多く心配いりません。
ペンギン先生
生まれたばかりの赤ちゃんが黄色っぽいのは正常だよ。
顔が黄色いのが続いて、うんちが白いときは早めに受診してね。
顔が黄色いのが続いて、うんちが白いときは早めに受診してね。