日本脳炎ワクチンについて

こんばんは、院長の村上です。

今回は3歳から接種が始まる「日本脳炎ワクチン」について、予防できる感染症やワクチンの効果、接種時期などについてご紹介します。

・日本脳炎とは

日本脳炎ウイルスが原因となっておこるウイルス感染症の一種です。
日本脳炎ウイルスに感染した患者さんの100-1000人に1人が脳炎を発症し、意識低下、けいれん、昏睡といった症状を起こし、20-40%の人が亡くなってしまうといわれています。

コガタアカイエカという蚊がウイルスを媒介することが知られています。

1960年代まではこどもを中心に年間数千人の患者さんが発症していましたが、ワクチンが普及してからは、ワクチン接種を受けていない高齢者を中心に年間10人程度の患者さんが発生しています。
・ワクチンの効果

合計4回の接種によって日本脳炎にかかるリスクを75-90%減らすことができます。
・接種時期

日本脳炎ワクチンの接種は第一期、第二期の二期に大きく分けられます。
第一期は生後6か月~90か月(7歳6か月)未満の時期に3回、第二期は9歳~13歳未満の時期に1回接種することになっています。
●標準スケジュール

・第一期
1回目 3歳になったら
2回目 初回から1週あけて
3回目 初回から6か月~1年後

・第二期
4回目 9歳になったら

とくに3回目の接種を忘れやすいので注意してください。

ご不明な点があればお気軽にご相談ください。

ペンギン先生
ペンギン先生
日本脳炎を予防するためのワクチンだよ。
3歳になったら忘れずに接種しよう。とくに3回目を忘れやすいので注意してね。

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