こんばんは、院長の村上です。
先日、熱湯がかかって手をやけどしてしまったお子さんが受診されました。
これを機に、こどものやけどの対処法についてご紹介させていただきます。
・やけどとは?
やけどは熱によって皮膚やその下の組織が障害されてしまった状態です。
子どものやけどは0~1歳くらいの子どもによくみられ、原因としては味噌汁やスープなどの熱い液体が誤ってかかってしまうことが多いです。
・やけどしてしまった時の対処は?
どのやけどでも共通して、一番大事なのはとにかく早く水で冷やすことです。
服を着ている部位がやけどした場合は、服を脱がす時間がもったいないので、服の上から冷やしてください。
やけどした場所が陰部・気道(火事で熱気や煙を吸った)の場合は、特別な治療が必要になることもあるので、すぐに大きな病院を受診してください
・やけどの重症度について
やけどは深さによって、一番軽い「Ⅰ度熱傷」からもっともひどい「Ⅲ度熱傷」に分けられます。
・I度熱傷
Ⅰ度熱傷は一番軽いやけどで、皮膚の表面だけが熱で障害された状態で、やけどをした部位に赤みがある状態のやけどです。
Ⅰ度熱傷の場合は流水でしっかり冷やすだけで特に治療は必要ありませんが、痛みが強い時は塗り薬を処方します。
やけどの範囲が手のひら大より大きいような場合はすぐに受診してください。
・Ⅱ度熱傷
Ⅰ度熱傷よりも深いところまで熱で障害された状態で、表面に水疱ができ、赤くなったり白くなったりします。
すごく痛がる場合とほとんど痛がらない場合がありますが、痛がらない場合のほうがより深くまで障害されているので注意が必要です。
しっかり冷やした後に大きな病院を受診してください。
・Ⅲ度熱傷
一番重症なタイプのやけどで、皮膚の非常に深いところまで熱で障害されてしまっています。
皮膚が茶色~黒っぽく変色し、痛みを感じません。
夜間でも大至急大きな病院に受診してください。
ご不明な点があればお気軽にご相談ください。
ペンギン先生
やけどした時は、とにかく早く水で冷やしてね!