肛門周囲膿瘍について

こんばんは、院長の村上です。

皆さんは「肛門周囲膿瘍」という病気をご存知でしょうか?
肛門のまわりに細菌が感染して、腫れたり・膿が出たりする病気です。
今回はこの肛門周囲膿瘍について簡単にご紹介させていただきます。

肛門周囲膿瘍とは?

肛門のまわりに細菌が感染して、肛門のまわりが赤く腫れあがったり、膿がたまったりする病気です。
赤ちゃんの未熟な免疫力が原因といわれており、1歳を過ぎるまでには良くなる子がほとんどです。
症状は?

肛門のまわりが赤く腫れあがる、皮下に膿がたまる、患部に小さな穴があいて持続的に膿がでてくる等の症状がみられます。
治療は?

患部を押したり、針で穴をあけたりして溜まった膿を外に出す治療をします。
また赤ちゃんの免疫力を高めるような漢方(十全大捕湯)の内服を行います。
抗生剤を内服すると下痢を起こし、肛門周囲膿瘍の症状が悪化してしまいます。そのため原則、抗生剤の内服は行いません。

お尻を清潔に保ったり、食物繊維をしっかり食べて良いうんちを出すなど家庭でのケアも大事です。
良くなったと思っても再発を繰り返す子も多いので、粘り強く治療することが大事です。

ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。

ペンギン先生
ペンギン先生
肛門の周りに細菌が感染する病気だよ!
膿を出したり・免疫を強くする漢方を飲んだりするよ
抗生剤は飲まないよ!

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