腸重積について

こんばんは、院長の村上です。

皆さんは「腸重積」という病気をご存知でしょうか?
腸の一部が嵌まり込んでしまい、ひどい腹痛や嘔吐を繰り返す、非常に重篤な病気です。
今回はこの腸重積についてご紹介いたします。

・腸重積とは?

腸重積とは小腸の一部が大腸にはまりこんで抜けなくなってしまう病気です。
原因ははっきりしていませんが、胃腸炎などの感染症をきっかけに腸のリンパ節が腫れてしまうことが、腸重積の発症に関連しているといわれています。
・症状は?

赤ちゃんが突然不機嫌になって激しく泣き出し、しばらく(5-10分くらい)すると少し収まり、そしてまたしばらくすると激しく泣き出すといった状態を繰り返します(間欠的啼泣)。
またイチゴゼリーのような血便や嘔吐などの症状もよくみられます。

このような症状がみられた時は夜中でも大至急病院を受診してください。
治療が遅れると腸が壊死してしまい手術が必要になることがあります。
・治療は?

発症から24時間以内であれば、造影剤や空気を肛門から高い圧で注入する、高圧浣腸という方法で入り込んでしまった腸を押し出すことができます。

発症から時間が経ってしまった、腸の壊死が疑われるような場合は手術が必要になります。

ご不明な点があればお気軽にご相談ください。

ペンギン先生
ペンギン先生
小腸の一部が大腸に嵌まり込んで抜けなくなってしまう病気だよ
10分くらい激しく泣いて、そのあとぐったりして。
また10分くらい激しく泣いて・・・。
このような症状が続くときは注意が必要だよ!

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