こんばんは、院長の村上です。
今月に入って下痢と嘔吐を主訴に来院され、胃腸炎と診断される子どもが増えてきました。
この機会に子どもに多い胃腸炎について簡単にご紹介させていただきたいと思います。
・胃腸炎の原因
病原性大腸菌(O-157など)やサルモネラなどの細菌や、ロタウイルスやノロウイルスなどのウイルスが原因になります。
食品に付着・増殖した病原菌や菌が産生する毒素を食品とともに摂取することや、吐物にいるウイルスが手などを介して口に入ることで起こります。
・胃腸炎の症状
発熱、嘔吐、下痢、腹痛が一般的な症状です。
感染した病原体によってどの症状が強く出るかは異なります。
・家庭での対応 吐き気が強いときは、水分をあげてもその刺激で吐いてしまうことが多いです。 この場合飲んだ水分よりも嘔吐した水分が多いため、トータルで体の中の水分は減ってしまいます。 吐いた後に水分を欲しがる子は多いですが、ぐっと我慢してうがい程度にしておくほうが良い場合が多いです。 一般的には半日程度で吐き気は収まってくるので、その後水分を始めましょう。 具体的な水分のあげ方についてはこちらの記事も参考にしてみてください。 丸一日以上嘔吐が続く場合は注意が必要です。 「うとうとする」「ぐったりする」「反応が悪い」「機嫌が悪い」「手足が冷たい」「唇がひどく乾燥する」「涙・尿が出ない」等の症状は脱水のサインなので、 これらの症状が見られたら早めに病院を受診してください。 その際「下痢の回数」「便の様子(硬さ、色)」「嘔吐の回数」「尿の回数」がわかると脱水の指標になるので、メモしてもらえるとよいです。 胃腸炎はうつりやすく、看病している人も同じ症状になりやすいので、しっかり手洗いをして予防しましょう。
お気軽にご相談ください。
ペンギン先生
胃腸炎の子ども看病をしているお父さん・お母さんにも良く伝染るから注意してね!