塗り薬の塗り方のポイント

こんばんは、院長の村上です。

当院では湿疹、ドライスキン等のお子さんに、よく塗り薬(ステロイドや保湿剤)をお出ししています。
今回はこういった塗り薬の塗り方のコツをご紹介します。

・合言葉はFTU

一般的に軟膏の量の目安としてよく言われるのがフィンガーチップユニット(FTU)です。
これは大人の人差し指の先端から第一関節まで軟膏を出した時の量で、だいたい0.5gくらいといわれています。

この量でだいたい大人の手のひら二つ分くらいの範囲に塗ることができます。
ちなみにローションの場合は1円玉大で、だいたい同じくらいの範囲が塗れるといわれています

ステロイドは基本的に湿疹があるところ、引っ掻いて赤くなってしまっているところだけにしておきましょう。
保湿剤は広い範囲に塗ってもらって大丈夫です。
・ステロイドと保湿剤両方処方された時は、先に保湿剤を塗る

冬場に皮膚が乾燥してかゆくなって皮膚をひっかいてしまう子には、良くステロイド軟膏と保湿剤を両方お出しすることがあります。
この場合は先に保湿剤を塗ってもらって、その上から赤みがあったり、掻き毟っていたり、かゆみが強い部分にだけステロイドを塗るようにすると良いです。
・優しく塗ってあげましょう

ゴシゴシと薬を塗りこむと、皮膚を傷つけてバリア機能を損なってしまうことがあります。優しく塗ってあげましょう。
・毎日忘れず塗りましょう

塗り薬をもらっときは最低1週間は続けましょう。良くなったからと言ってすぐにやめてしまうと、また悪くなってしまうことがあります。
また1日2日では効果の判定が難しいこともあります。迷うときはお気軽にご相談ください。
ペンギン先生
ペンギン先生
1FTU(フィンガーチップユニット)で大人の手のひら二つ分くらい塗れるよ。
先に保湿剤を全体に塗って、その上から湿疹があるところ、赤みが強いところにステロイドを塗ってね
最低1週間はがんばって塗ってみてね。

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