子どもの「発熱」のポイント

こんばんは、院長の村上です。

子どもは大人と比べて、高い熱がでやすく、平気で39度、40度の熱を出して受診されます。
40度近い熱が出ると、不安になるお母さんも多く、熱で頭がおかしくなったりしないかという相談を良く受けます。

今回はそんな「子どもの発熱」について少し紹介させていいただこうと思います。

★熱は体が細菌やウイルス等の病原体から身を守るための正常な反応です!

皆さん風邪を引く(体の中に病原体が入ると)と熱がでることがありますが、この熱を上げるのは病原体でしょうか?それとも自分の体でしょうか?

実はこの時に熱を上げるのは病原体ではなく、自分の体です。

通常病原体が体の中に入ってくると、血液の中をながれている「白血球」が病原体を倒すために動き始めます。
白血球は体温が高いほど活発に動け、逆に病原体は体温が高いほど元気がなくなるため、わざと自分の体温をあげているのです。

そのため熱が出るというのは、自分の体が病原体との戦いに備えて、臨戦状態になっているだけなので、心配する必要はありません。
★熱が高いだけで、頭に障害が出ることはありません!

一般的に41度くらいまでの熱なら、高熱が原因で頭に障害が出ることはありません。

もちろん熱の原因が髄膜炎や脳炎であることもあるので、そういう時は頭に障害が出てしまうこともあります。
ただしその場合も、熱が高いことが原因で障害が出るわけではなく、病原体が頭で悪さをするために障害が出てしまうのです。

そのため40度の熱があっても、本人がそこそこ元気でご飯も食べれるようなときは、いたずらに解熱剤で熱を下げる必要はありません。
熱でしんどくて、寝れない、ご飯が食べれない等の症状は、解熱剤で一時的に熱をさげてあげると改善することもあるので、そういう時はもちろん解熱剤を使ってもらっても大丈夫です。

また、高熱があり、意識状態が悪く、ぐったりして、受け答えができない等の症状がある時は要注意です。すぐに受診ください。
★何日間、熱が続いているかが大事です!

熱の子どもを診療する際には、「最高何度まで熱が上がったか?」も重要ですが、それ以上に「どれくらいの期間、熱が続いているのか?」がとても重要です。
また「一日中熱が出ているのか?」、それとも「夜だけ熱が出ているのか?」等、熱の推移(熱型)を確認するのが非常に大事です。

朝・昼・晩の3回は熱を測りましょう。
可能であれば、記録しておいてもらえると正しい診断につながります。

以上子どもの発熱について簡単にご紹介させていただきました。
ご不明点があればお気軽にご相談ください。

ペンギン先生
ペンギン先生
熱が出るのは、体の正常な反応だよ。
熱が高いだけで、頭に障害が出ることはないよ。
何日間、熱が続いているかが大事だよ。

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